けっこう健脚コース(約5km・4時間)

都島駅→ぬえ塚→都島神社→大阪市水道発祥之地→源八橋→蕪村句碑→桜宮公園(青湾碑)→大長寺(比翼塚)→桜宮橋→泉布観・ユースアートギャラリー→造幣局旧正門・造幣博物館→洗心洞跡→龍海寺(緒方洪庵墓所)→善導寺(山片蟠桃墓所)→大阪天満宮(西山宗因向栄庵跡)→中之島公園(バラ園)→中央公会堂

大昔に思いをはせる伝説の塚

ぬえ塚

地下鉄『都島駅』から南東へ行き、桜通商店街をきょろきょろしながら歩くと、路地の向こうにひょいと見えるのが『ぬえ塚』です。鵺(ぬえ)は頭が猿、胴が狸、四肢が虎、尾が蛇で、近衛天皇を夜な夜なおびやかしたという魔物。源頼政が退治し、遺骸を丸木船に乗せて淀川へ流したところ、この地に漂着したそう。里の人たちはたたりを恐れてねんごろに葬り、塚を築いたといいます。

淀川を流れ着いたことから、大阪港の紋章デザインに採用され、くだんのかっこいい紋章も立てられています。ちなみに狸では見栄えが悪い(!)ので、紋章のぬえは胴体が獅子になっているそうですよ。

ぬえ塚から来た道を戻り、駅から北西へ歩けば、5分ほどで着くのが『都島神社』。
このあたりは淀川の洪水で荒れ果て、後白河法皇が守護のために築かせたという古社ですが、現在は改修中で工事車両が入っています。

でも、府の重要美術品に指定されている鎌倉期の石造三重宝筐印塔は、参道からじっくり見られます。

公園沿いに石碑が点在

大阪市水道発祥之地 比翼塚

都島神社から大川に出れば、岸の散策路をずっと歩いていけます。

都島橋の下をくぐってほどなく、見えてくるのは『大阪市水道発祥之地』の碑。
川や井戸の水に頼って病気が絶えなかった大阪市で、明治28(1895)年11月13日、初めて桜宮から上水道の送水が行われた記念です。

大正時代に柴島浄水場ができるまで、このあたりが水源地となっていたあかしですね。さらに進むと、昔は渡し舟が行き交っていた源八橋に着きます。道路に上がって西北のマンション庭園には、蕪村が詠んだ「源八をわたりて梅のあるじかな」の句碑が立っています。私有地なので中へは入れませんが、柵の外からでも筆太に刻まれた“源八”の字がわかります。

また川岸に戻って桜宮公園の落ち葉を踏みしめれば、かすかに桜餅の香りが…。桜って枯れ葉にも香りがあるんですね。

そういう発見をしながら桜宮橋の手前まで来ると、『青湾』と大きく刻まれた石碑が目に入ります。かつてこのあたりの渕は水質が良く、秀吉が「青湾」と名づけて茶の湯に用いたとか。碑は文久2(1862)年になって、煎茶の祖である売茶翁の百年忌に「青湾茶会」を開催。南画家・田能村直入らが建立したそうです。

青湾碑からまた道路に上がって、寄り道するのは大長寺。近松門左衛門が「心中天網島」をしたためる元になった、紙屋治兵衛と遊女小春が心中を図ったのが大長寺で、二人を憐れんで『比翼塚』が築かれました。コンパクトな境内の一角に比翼塚と地蔵、そして誰が袖乙吉の墓と鯉塚が並んでいます。

洋館と貨幣・造幣の歴史を堪能

ユースアートギャラリー 旧造幣寮鋳造所

銀色に輝く桜宮橋をはさみ、北には造幣寮の応接所だった『泉布観(せんぷかん)』と旧桜宮公会堂の『ユースアートギャラリー』が建っています。

うっそうと茂る木々をすかして見える、明治期の洋館。
これらはしばし、西洋文化華やかなりし時代を思わせてくれます。

橋の南には造幣局があり、正門詰所で記名すれば中へ入れます。「旧造幣寮鋳造所」の正面玄関を復元保存した『旧正門』を経て、かつて火力発電所だったレンガ造の『造幣博物館』に入れば、貨幣・造幣の歴史や世界の貨幣など貴重な資料を一堂に展示。これが無料で見学できるというのはもうけもの!

記念品を扱うミントセンターもあり、ここではコインセットや造幣局限定のコイン型せんべいが買えます。なお、造幣局の西には局員宿舎があり、中庭には大塩平八郎の私塾だった『洗心洞跡』の碑が立っています。

【造幣博物館】
TEL● 06-6351-8509
開館時間● 9:30〜16:30(入館は16:00まで)
休館日● 土曜・日曜・祝日 年末年始

線香の香りからバラの香りへ

大阪市水道発祥之地 比翼塚

天神橋筋まで出て扇町総合高校の角を曲がれば、この通りには寺院がたくさん並んでいます。

近代医学の発展に尽力した緒方洪庵の遺髪を納める『龍海寺』や、両替商の番頭でありながら儒学や天文学を極めた町人学者、山片蟠桃の墓所『善導寺』などもあり、門は閉ざされていますがお願いすれば中を見せていただけます。

寺町界隈から、菅原道真と猿田彦命を祀る『大阪天満宮』は目と鼻の先。裏門から入って表門へ抜ければ、頭上には十二支を刻んだ見事な彫刻が目に入ります。そして門柱の隣には、連歌師で談林派を隆盛させた西山宗因の本拠、『向栄庵跡』の石碑が立っています。

天満宮からさらに南へ歩けば、5分足らずで中之島公園へ。
天神橋から園地に下りると、バラのいい香りがしてきます。(秋の開花期)

中之島公園には『中央公会堂』などが建っており、洋館好きならぜひ見て回りたいところ。なお、淀屋橋から都島までは水上バスも運行しているので、「歩くのはちょっと…」という人なら船上観光をどうぞ。

マップ

散策コースもめぐってみる

menu
淀川モバイルネットサイトマッププライバシーポリシーヨドリバーネット(リンク集)