淀川Q&A
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まさか イタセンパラ?  (2002年7月17日(水)大阪市/Tさん)

ヌートリアについての情報、有難うございました。

ところで昨日、散歩道に、写真のような魚が捨てられていました。
まさかイタセンパラではないでしょうね。
私は魚については何の知識もないのですが、ちょっと気になるので判別していただけたらと思い、連絡します。

辞典で調べようと思い、広辞苑を見てみたのですが、驚いたことに広辞苑にはイタセンパラについての記述がありません。 いったいどういうことでしょうか。ご存知でしたか?
次の版では、ぜひ項目に加えるよう働きかけることが必要と思いますが、いかがですか。

もう取り組んでおられることと思いますが、これまた気になるので、ちょっとお尋ねします。

識別御願い

2002年7月24日(水)

淀川の色々な情報有り難うございます。

早速ですが、写真の魚についてお答えさせていただきます。

写真で見る限りブルーギルではないでしょうか。
ブラックバスとともに外国から持ち込まれ在来魚を捕食するとして問題となっているところです。

イタセンパラの記述が、今後掲載されるかどうかは出版元の岩波書店にお問い合わせ下さい。
魚類図鑑には掲載されていますのでご覧下さい。

 

【参考までにイタセンパラの保護についてお話しさせていただきます。】

 

1.イタセンパラとは

イタセンパラは、富山平野、濃尾平野、淀川水系の限られた水域にのみ分布する、わが国固有のコイ科(タナゴ類)の淡水魚で、絶滅のおそれが極めて高いことから、種の保存法(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律)に基づく国内希少野生動植物種に指定されているほか、国指定の天然記念物でもあり、法に基づき捕獲や販売等が規制されている。

しかしながら、生息数、生息地ともに限られており、絶滅のおそれが極めて高い。

そのような状況の中で、城北わんど群は、全国的にも主要な生息地となっている。

 

2.イタセンパラ保護増殖事業について

平成8年には、環境庁(当時)、文部省(当時)、建設省(当時)、農林水産省が共同で「イタセンパラ保護増殖事業計画」を策定し、環境庁では、平成9年度より大阪府に委託して、生息状況や生息環境の調査、理想的な生息環境の検討等の保護増殖事業を実施してきている。

その一環として、別添の普及啓発用のリーフレットを作成した。
リーフレットの作成に際しては、イタセンパラに関係する様々な分野の専門家からなる「淀川水系イタセンパラ研究会」に協力していただいた。

また、国土交通省では、わんどの生息環境を調べるため、実験ワンドを整備しています。

 

3.法律による規制

(1)文化財保護法

[1]現状変更の制限(第80条第1項)

現状変更、保存に影響を及ぼす行為は文化庁長官の許可が必要(捕獲等は現状変更に該当)。

[2]原状回復命令(第80条第7項)

無許可(あるいは許可条件に従わず)の現状変更に対して文化庁長官は原状回復を命令し、必 要な事項を指示。

[3]罰則

無許可(あるいは許可条件に従わず)で現状変更、保存に影響を及ぼす行為をし、または、行 為の停止の命令に従わなかった者は20万円以下の罰金(第107条の3)
現状変更、保存に影響を及ぼす行為をし、滅失、き損または衰亡させた者は5年以下の懲役若しくは禁固または30万円以下の罰金(第107条の2第1項)

(2)種の保存法

[1]捕獲等の規制(第9条)

生きている個体の捕獲、殺傷等は原則禁止(学術研究等のみ許可制)。

[2]譲渡し等の規制(第12条)

生きている個体、死体、剥製、標本等の譲渡し、譲受け等は原則禁止(学術研究等のみ許可制)

[3]陳列の規制(第17条)

販売・頒布を目的とした陳列は禁止。

[4]罰則

[1]、[2]に違反した者は1年以下の懲役または100万円以下の罰金(第58条)。
[3]に違反した者は50万円以下の罰金(第61条)。

(3)大阪府漁業調整規則

[1]移植の制限(第42条の2)

ブラックバス、ブルーギル(卵を含む)の移植を禁止。

[2]罰則(第50条)

[1]に違反したものは6月以下の懲役または10万円以下の罰金

 

4.イタセンパラ保護について

大阪市内の城北わんど群には、絶滅のおそれのある「イタセンパラ」(国指定の天然記念物、国内希少野生動植物種)が生息しており、全国でも主要な生息地となっております。

5月〜6月はイタセンパラの稚魚の浮出期であり、保護の観点から大変重要な時期にあたり、水面を漂う他のタナゴの仲間の稚魚等に混ざって捕獲されることもあります。(※ 浮出期:産み付けられたイシガイなどの貝から泳ぎ出す時期)

また、外来種であり、イタセンパラの捕食魚であるブラックバス、ブルーギルは、本年4月から大阪府漁業調整規則により移植禁止(水域を越えて放流してはならない)になっており、保護の観点から周知徹底が重要となっています。

さらにここ数年、イタセンパラ稚魚の確認個体数は著しく減少し、その生息は危機的な状況となっており、さらなる保護の強化が必要となっています。
※稚魚の確認個体数:1997年2484匹→1998年1464匹→1999年149匹

環境庁近畿地区自然保護事務所(当時)、淀川河川事務所、大阪府、大阪市は、城北わんど群に生息するイタセンパラ保護のため、平成11年4月23日に「城北わんどイタセンパラ協議会」を設置しました。

同協議会では、城北わんど群において、イタセンパラ捕獲禁止とブラックバス・ブルーギルの放流禁止の看板設置とパトロールを実施するとともに、イタセンパラ保護等のリーフレットの配布を行い、捕獲しないようにイタセンパラの保護を強化しています。

お気付きの点がありましたら、今後ともよろしくお願いいたします。

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