淀川水系整備計画策定に向けて
た行

38.堤防補強(ていぼうほきょう)

 堤防は材料として吟味されているとは限らない土砂を用いて逐次強化を重ねてきた歴史の産物であり、施設能力以下の洪水に対しても決壊するおそれがあるため、既存堤防の洪水に対する耐力を向上させることを「堤防補強」と称して対策を実施しています。
イラスト
 堤防断面の拡幅を行うと、今より緩やかな勾配の堤防(緩傾斜堤防)となります。堤防の断面積が増えたことによって、洪水に対してより崩れにくい安定した堤防になります。また、堤防断面の拡幅の際には難透水性(水を透しにくい)の土を用いることにより、川の水が堤防の中に侵入しにくい構造になります。
 堤防の中に浸透した水位を下げ、速やかに排水させる目的で、堤防川裏側(人が住んでいる方)ののり尻※に石などの水を良く透す材料で置き換えたドレーン工を設置しています。
 ※のり尻・・堤防のり面が堤内地盤または高水敷にすりつく位置。
【50音順インデックスに戻る】

39.天井川(てんじょうがわ)

 上流部における土砂生産の多い川において、土砂が河床に徐々に堆積する一方で、洪水氾濫を防止するために人工的に堤防を高めることとの競合により河床高が堤内地の地盤高より高い状態になった川のことをいいます。このような川では、内水が発生しやすくなります。 
写真とイラスト
【50音順インデックスに戻る】

40.点源負荷・面源負荷(てんげんふか・めんげんふか)

 汚濁発生源は、(1)汚濁物質の排出ポイントが特定できる工場、下水・し尿処理場、家庭、畜産事業場などと、(2)それが特定しにくい降雨、山林、農地、市街地などに分類され、(1)は特定汚染源(または点源)(2)は非特定汚染源(または面源)と呼ばれ、特定汚染源からの負荷のことを点源負荷、非特定汚染源からの負荷のことを面源負荷と言います。
 日本一の面積を誇る琵琶湖では土壌を介さずに降雨を直接受けるためより多くの面源負荷を受けることになります。
イラスト
(出典:京浜河川事務所ホームページ)
【50音順インデックスに戻る】

41.天端(てんば)

堤防上段の幅をもった部分を呼びます。
【50音順インデックスに戻る】
 

42.土(ど)かぶり

地下に存在する構造物の上面から地表面までの土砂の厚さを言います。
イラスト
【50音順インデックスに戻る】

43.土砂収支(どしゃしゅうし)

 山地渓流に入った土砂が、降雨や河川の水の力によって下流に運ばれ、扇状地や沖積平野を形成し、さらに海岸線を形成しています。従って土砂は山地から河口まで一連の流れとして、河川環境に必要不可欠な要素となり、水系全体において連続性を持つものです。(参考「土砂移動の連続性」)
 土砂収支のバランスを図るとは、災害の原因や利水の障害などに及ばない範囲で、土砂移動の連続性を確保する、ということです。
イラスト
【50音順インデックスに戻る】

44.土砂移動の連続性(どしゃいどうのれんぞくせい)

土砂移動とは、山地部で生産された土砂が河川に流入し、河川水の流れる力によって下流に運ばれることをいいます。土砂は、山地部から河口まで河川環境を形成する上で必要不可欠な重要な要素の一つです。この河川環境を形づくる上流から河口までの一連を「土砂移動の連続性」といい、ひとつの流砂系としてとらえられています。
イラスト
【50音順インデックスに戻る】

45.土地利用誘導(とちりようゆうどう)

 浸水が想定される土地においては、できるだけ被害を小さくするため、土地の利用を規制したり、場合によっては移転を促したりすることを考える必要があります。
 しかし、具体的な対策に当たっては、現在の法制度では限界もあり、地域ぐるみで対策にあたる必要もあり、その一つの方策として、関係自治体や住民とで構成される「水害に強い地域づくり協議会(仮称)」で諸問題を検討していこうとするものです。
【50音順インデックスに戻る】

46.トリハロメタン(とりはろめたん)

 メタンの4個の水素原子のうち3個がハロゲン原子によって置換された物質の総称で、通常は、クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルムの4種を指します。
 クロロホルムは発ガン性が証明されており、他の3種も変異原性が確認されている物質ですが、近年、水道原水中に含まれる有機物と浄水過程で用いられる塩素との反応によってクロロホルムを始めとするトリハロメタンが生成されることが指摘され、問題となっています。厚生省は水道水中総トリハロメタン(上記4種の合計)の制御目標値(年平均0.10mg/l以下)を定めていましたが、平成4年12月より、上記4種のそれぞれと総トリハロメタンについて、水道水質基準が定められました。
構造式
【50音順インデックスに戻る】

47.トルエン(とるえん)

 メチルベンゼン、フェニルメタンともいいます。ベンゼン環の1個の水素がメチル基(−CH3)で置換された化合物です。常温常圧で無色透明の水より軽い液体で、芳香臭があります。引火性があり、海洋汚染防止法において危険物に指定されています。代表的な有機溶剤で、シンナー、接着剤、塗料、印刷用インキを通じてほとんどの溶剤製品に最も高頻度かつ高濃度に含まれています。染料、火薬、合成繊維等の原料にも用いられるほか、自動車用無鉛ガソリンの中にはアンチノック剤として数10%が含まれていることがあり、自動車排ガス中にも含まれています。蒸気暴露による人体影響は中枢神経の抑制作用が主で、高濃度暴露では強い麻酔作用があります。反復暴露では全身倦怠感、健忘症、四肢の知覚異常等の症状が現れ、脳波異常を生じた症例も報告されています。水系への流入経路としては、溶剤製品を使用する事業場等の排水の他に、自動車排ガス等として大気中に排出したものが雨とともに流入することが考えられます。
(出典:建設省河川局監修 河川水質試験方法(案))
 要監視項目(「人の健康の保護に関連する物質ではあるが、公共用水域等における検出状況等からみて、直ちに環境基準とはせず、引き続き知見の集積に努めるべき物質」として、環境省局長通知により位置づけられたもの)の一つ、その指針値は 0.6mg/L以下 となっています。
構造式
【50音順インデックスに戻る】

  back  
淀川モバイルネットサイトマッププライバシーポリシーヨドリバーネット(リンク集)